言葉を発することのできない「赤ちゃん」は、「泣く」ことでお母さんになにかを伝えようとしています。
でも、赤ちゃんでもないのに「よく泣く子」には、とても心配になってしまうものです。
でも、ここで「泣くな!」と怒ってしまっては何も解決しないし、更に泣いてしまったり、子供の気持ちが閉じてしまい、精神発達に悪い影響を与えかねません。
そもそも「泣く」こと自体は悪いことではなく、繊細で人の気持ちに敏感であるということは長所でもあります。
「泣く」子に対する処方箋は、「泣いていること(悲しみや辛さ)に共感してあげること」、そして、うまく表現できない気持ちを変わって言葉にしてあげること、さらには「一緒に解決策を考えてあげること」です。
まずは、「辛かったね。」「悲しかったね。」「好きなだけないていいよ。」と泣いていることを肯定して共感してあげること。
これだけでもすっと泣き止む場合もありますし、落ち着かないなら「気の済むまで泣いていていいよ」と抱き締めるか、そっと側にいてあげましょう。
「泣くな!」と怒るより、より早く泣き止みます。
少し落ちつたら、なんで悲しいのかじっくりと聞いてあげるか、うまく言葉にできないようなら代弁してあげましょう。
なぜ悲しいのか自分の気持ちを言葉で表現できるようになれば泣くことは減っていきます。
もちろん、なんで泣いているのか、うまく代弁ができないこともあり、「違う!」と反発されることもあるかもしれませんが、ここは根気強く向き合うしかありません。
この時、泣いている子を怒る必要はないし、お母さんも自分を責める必要はありません。
私たちは大人になっても「泣き」ますが、泣くことで「涙とともにストレス物質が体外に出る」デトックス効果、心身ともにリフレッシュできることも様々な研究で発表されています。
「泣く」ことをネガティブに捉えず、「自分の気持ちを表現する練習」だったり、「辛い気持ちを発散する時間」と考えて、泣き声が迷惑にならない場所に移動し、無理に泣き止ませようとしない方が結果として早く泣き止み、ストレスにならないはずです。