オプション戦略 投資の基本 株式投資

株式【オプション戦略】活用カタログ

【株式オプション】とは?

「オプション」とは株式投資の保険のようなもので、米国では株式同様、学生から機関投資家まで幅広い層に取引されています。

自動車を運転する時、海外旅行、ガンなどの大病など、予測できないリスクを伴う場合には「保険」加入の検討が不可欠であると同時に、不確実性の高いマーケットでの勝負に「保険」があるのは自然なことです。

価格の上下が必ず生じる投資の世界の「オプション」は、株式同様に売買の流動性も非常に高いため、メインの株式ポートフォリオのヘッジだけでなく、キャッシュの有効活用や株式よりもリスクや元本を抑えながら投資資金効率を高めることができます。

「オプション」の仕組みを知れば知るほど、「オプション」を使わない「株式投資」が考えられなくなります。

ここでは、私自身が好んで使っている「オプション戦略」のカタログを自分の頭の中を整理するために記録とアップデートをしています。

プットオプションとは?

「プットオプション」とは、「株式を売る権利」のことで、「(株式価格の)下落保険」とも呼ばれ、以下のような環境での利用が効果的だと考えています。

株式売買根拠
割安株売り時間の経過とともに再び上昇する傾向があるため
不安定売り株価が不安定になって大きく下落し始めると株式の売りが急激に進むため

ちなみに、ほとんどのプットオプション売り取引でプレミアム獲得を狙う場合、売るときにオプションの価値が高くて満期になったときに価値がゼロになることが理想です。

プレミアム価格とオプションが約定する可能性(流動性)とのバランスを考えると、最も収益性の高い範囲は30ドルから60ドル、満期まで30日〜45日の範囲と言われています。

短い期間で行うと取引回数を増やせるため、長期オプションよりリスクを抑えながら高いリターンを積み上げることもできます。

「プットオプション」を売る場合は、取引している銘柄の株を引き受ける可能性があるので、ポートフォリオに加えて良い銘柄と範囲で行うことが必須ですが、株にしたくない場合はポジションをロールオーバーしたい、決済することもできます。

ちなみに、「プットオプション」を行なった場合のポジションサイズは以下の計算式で求められます。

(100 * 権利行使価格*枚数)/ポートフォリオの総額+(100*プレミアム)

コールオプションとは?

「コールオプション」とは、「株式を買う権利」のことで、「(株式価格の)上昇保険」とも呼ばれ、以下のような環境での利用が効果的だと考えています。

株式売買根拠
過大評価された株売り時間の経過とともに本源的価値に向かって下落する傾向があるため
急成長銘柄売り株価の急成長を期待して需要が増えてプレミアムが高騰する傾向があるため

割安株は、時間の経過とともに再び上昇する傾向があるため、プットオプションの売りに適している

オプション取引戦略における指標:グリークス

「オプション」取引の戦略を立てる場合に必要となる指標としてグリークスと呼ばれるものがあります。

グリークスどんな指標?確認
デルタ原資産である株価が変動したときにオプションの価格がどの程度動く可能性があるか?オプションが満期時にイン・ザ・マネーで終了する確率は?通常、コールは正の数で、プットは負の数
ガンマ原資産の変動がどう影響するか?
ベガIV変動がどう影響するか?
セータ時間経過がどう影響するか?通常、満期日に近づくほど減少する

それぞれをリスクと取る場合は、どうしたらその数値を減らせるのか、プラスに作用するのならどういう時なのか、を考えることで取るべき戦略を見つけることができます。

決算発表や重要な指標が発表されたり、されそうになるとこれらの数値は大きく変動するので、うまく活用することでチャンスを増やせます。

スプレッド

オプション取引における【スプレッド】をひとことで簡単にいうと、「買い」と「売り」ポジションを同時に持つことで、大きく分類すると以下の3つがあります。

名称方向性権利行使価格満期日
バーティカルスプレッド異なる同じ
ホリゾンタル(カレンダー)スプレッド同じ異なる
ダイアゴナルスプレッド斜め異なる異なる

特にお気に入りは、同じ権利行使価格で満期が近いポジションで売って満期の通りポジションを買う「カレンダースプレッド」です。

ストラドル

「ストラドル」とは、同じ満期で同じ権利行使価格の「コール・オプション(コール)」と「プット・オプション(プット)」を同時に持つことです。

同じ権利行使価格の「コール・オプション(コール)」と「プット・オプション(プット)」を同数買う「ロング・ストラドル」は、原資産価格が大きく上昇するか下落する可能性が高く、かつ、どちらに動くか分からない場合に有効になる可能性の高い戦略です。

反対に、同じ権利行使価格の「コール・オプション(コール)」と「プット・オプション(プット)」を同数売る「ショート・ストラドル」は、原資産価格の変動が小さい場合に有効となります。

つまり、株価やIVの変動が高く、メインポートフォリオが不安定な時期のヘッジとして「ロング・ストラドル」が有効なので、とてもお気に入りの戦略です。

権利行使のタイミングとロールポジション

オプション取引は、原則100株保有している状態で行うものですが、100株を保有する資金がなくても取り組むために特定のオプションを保有する場合もありますし、すでに保有している株式を絶対に手放したくない場合は、オプションの売買やロールオーバーでポジションを調整します。

オプションには満期と呼ばれる期日があり、権利行使するタイミングは「満期日」か「配当権利落ち日」がほとんどです(他の期日で行う経済合理性がないため)。

オプションのロールポジションとは、オプション取引で保有しているポジションを満期日に決済し、次の期限以降のポジションに乗り換えることで、ロールオーバーとも呼ばれます。

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