暴落相場はなぜ起こる?
「真実を知らずに、愚かな判断や行動をしたことによりお金を失うこと」
これほど嫌なことはありません。
しかし、投資の世界では、人の行動心理学から見ても「愚かな判断や行動をしてしてしまう」人が後を断ちません。
それがわかりやすいのが「暴落相場」
急激に価格が下がる「暴落相場」は、投資家(投機家やトレーダーを含む)が「これ以上損をしたくない!」という理由で、どんどん株や資産を売却することによって生じます。
株価暴落は「バーゲンセール」?
しかし、本来の企業や資産の価値が失われたのではない場合、その価値は必ず元に戻り、暴落が始まった価格以上になることは歴史が証明してきました。
だから、資産家と言われる投資で成功をした人たちは、暴落相場に備えて準備をしていて、他の投資家が投げ打った株式や資産を割安価格で購入し、さらに資産を大きく増やすことを繰り返しているのです。
例えば、ずっと欲しかった100万円の時計が、80万円で買えるタイミングがあったとします。
品質は何も変わらないのにです。
80万円で買えたらすごく嬉しくないですか?
特に、その時計の市場価値が高く(みんなが欲しがっているもの)で、プレミアがついて取引されることもあるなら尚更です。
普段の生活なら当たり前の感覚が、「投資」だとなぜか真逆の経済合理性のない行動をしてしまう根本原因は、やはり正しい知識に基づく準備がないことにつきると思います。
大富豪は市場の暴落時どうする?
膨大な資産を持つ大富豪は、市場の暴落時にどうやって資産を守っているのでしょうか?
なんと、
「何もしない」そうです。
そもそも50年後も市場に求められる事業の株式を購入しているので、他の投資家のように下落を恐れてパニックになったり、株価を投げ打ったりすることは絶対にないそうです。
むしろ、会社の業績とは関係のない暴落時はむしろバーゲンセール、買い増しのチャンスとして、ポジティブに考えています。
株価の動きを見ていて、下がり続けるとこれまでの利益や投資資金を失う恐怖から多くの人が投げ売りを始めます。
それが株価の暴落を作っているので、自分が売ったタイミングは、人間の経済行動心理学から言えば、そこは底値で、なんと売った瞬間から値上がり(株価回復)が始まり、暴落以前の株価へ上昇していく調整期間として機能するのだそうです。
長期目線で優良株を買うこと、なくても普段の生活に困らない資金で投資を行うという大原則を守ることで、心の余裕が生まれるから投資資金を増やすことができ、大富豪になれるんだと改めて原則を守ることの大切さを学びました。
「株価の上下」を織り込んで戦略を立てる
「投資」をする人は、「株価は上下に動くもの」だということは当然知っています。
でも、「株価の上下」に対する反応や行動(対策)の取り方は、「短期目線のトレーダー(投機家)」と「長期目線投資家」では真逆になることが多くあります。
「株式」を「ビジネスの一部を所有することである」と考える投資家であれば、目先の株価の上下だけでなく、その背景にある経済や市場の動向、その中での投資しているビジネスのポジションを的確に把握できているので、メディアの無責任なニュースや「短期目線のトレーダー(投機家)」の安易な行動による株価の上下動に対して冷静に、適切な対処ができます。
結局「株式」をどう捉えているのか?
行動心理学では、人は「所有しているもの」と「借りているもの」を全く別のものとして扱うこともわかっています。
愛着や責任が全く違うからです。
もし、自分が事業のオーナーや経営者だったら、株価の上下動がある度に「売却しようかな?」とは思わないはずで、ビジネスの構築に力を入れ、利益を再投資し、時間をかけて、複利で、企業価値やキャッシュフローを高める努力をします。
もちろん、経営陣が誤った決断をしたり、事業が悪化している、市場が大きく変化して時は事業の成長は見込めませんので、売却を検討しなければなりませんが、企業の本来の価値とは関係ない、市場の気分による上下動に惑わされることはなくなります。
つまり、「株式投資」を「ビジネスを所有すること」だと考えれば、全ての問題がスッキリ解決することになります。
伝説の投資家「ウォーレン・バフェット」の基本の考え方は同じです。
年平均 20% 程度の利益ですが、それを60 年という長い時間をかけて積み上げて世界有数の大富豪になりました。
株式を借り物として扱う短期売買投資家(トレーダー/投資家)の実績と比べれば、どちらが賢明かは明らかだと思います。
世界で一番高い報酬をもらうコンサルタントの得意分野は「下落相場」
関連して少し面白いお話。
「世界で最も高給取りの投資コンサルタント」としてギネスに載るほど有名な「ハリー・シュルツ」さまの投資アドバイスは、時給換算すると2400ドルほどにもなるそうです。
なぜそれだけ高いかというと、多くの投資家が含み損を抱えるか、大きな損失を出して市場から撤退することになる「下落局面」でも利益を出すことを重要視した投資戦略をアドバイスしているからです。
「ハリー・シュルツ」によれば、長期的な低迷期が起こるには兆候があるため、それらを正しく分析すれば適切な準備ができるとさまざまな書籍にも書いています。
- 何が原因で相場が下落しているのか?
- その状況はその後どうなるのか?
- それを踏まえてどのような戦略が最適化?
さまざまな投資手法やアセットのメリットデメリットの特徴を理解して戦術の引き出しを増やしておくことも大切ですが、それと同時に市場(マーケット)や経済をマクロ視点で分析できる情報収集力や分析力が必要な点においても、ビジネスやマーケティングに共通するスキルセットだなと改めて思います。